【健康】ジェネリック医薬品ってなに?徹底解説&メリット3つ!
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ご閲覧いただきまして、ありがとうございます😊
登録販売者兼調剤薬局事務のしふぉんと申します。
早速ですが、皆様はジェネリック医薬品という言葉を聞いたことがありますか?
聞いたことがない又は聞いたことはあるけど詳しく内容は知らないよという方へ、詳しく説明をしていきたいと思います。
医療用として使われている医薬品は、承認審査で分類をすると
先発医薬品と後発医薬品の2種類に分かれております。
後発医薬品というのがジェネリック医薬品のことです。
え?何が後?先?結局はどうゆうことなの?という感じですが、この記事でしっかりと説明していきますので現時点では全く意味不明でも安心して下さいね!
先発医薬品とは
例えば、とある製薬会社が今までになかったA錠という薬の開発に成功しました。
その後に国はA錠に関して、厳しく審査をします。すでに世に出回っている薬のパクリじゃないか?とか、薬の原料が海外ではOKだけど、日本ではまだNGが出ているものではないか・・・などなど。厳しい審査を経て、厚生労働大臣によりA錠は世に出回ってもOK!と承認されてようやく患者が使うことができます。
開発~患者にいきわたるまで、沢山の基礎研究や臨床試験を経て10年以上の長い開発期間と200億以上の費用がかかるといわれています。
このような多大なる苦労の積み重ねで開発されたのがA錠(先発医薬品)は、約20年~25年は特許に守られ、開発した製薬会社が独占的にA錠を製造・販売することができるのです。
例えばこれが特許が切れたらA錠は一体どうなるのでしょうか?
これが後述に大きく関わってきます。
後発医薬品(ジェネリック医薬品)とは
A錠のように、特許が切れた先発医薬品と、有効成分*1,投与経路*2が同じ医薬品のことをいいます。後発医薬品は、小規模な臨床試験を実地するだけで済みますので、承認審査も簡素化されます。
A錠のような先発医薬品に比べて研究・開発費をほとんどかけずに、
先発医薬品と同等の薬を安い値段で市場や患者(消費者)に供給することができます。
これがジェネリック医薬品の仕組みです。
次に、後発医薬品(ジェネリック医薬品)のメリットについてお話をします。
ジェネリック医薬品のメリットってなに?
・お薬代が安くなる?!
上記にも記載をしましたが、ジェネリック医薬品とは研究開発費にあまりコストがかかっていない為にその分患者様にお薬をお安く提供出来るという仕組みです。
一般的によく処方される痛み止めや胃薬などは、もともとのお薬(先発医薬品)自体のお値段が安いです。そのため差額が数十円〜数百円といった微々たるものもありますが、抗がん剤などの特殊なお薬ですと数千円単位で、お会計が安くなることもあります。先発医薬品とジェネリック医薬品は効能効果が全く同じに作られていますが、
お薬代の値段だけは大幅に変わってきます。
たとえ数百円でも差がかなり大きく感じられるかもしれませんね。
・国の医療費削減に貢献できる?!
お薬代の値段が安くなる=医療費が安くなる いうことに直結しております。
最近は少子高齢化社会が深刻化してきていますよね。色々と原因はあるのですが、主に高齢者の増加や医療の複雑化などにより国民医療費が年々増加し続ける一途をたどっています。こういった事例を少しでも食い止めるために、多くの国民の方々が
ジェネリック医薬品を使用する事により国の医療費削減に大いに貢献が出来ますよ。
・お薬が飲みやすく工夫されている?!
ジェネリック医薬品によっては、飲みやすく工夫されているものも多いです。例えば、苦味をあまり感じさせないよう表面をコーディングしたり、形を小さくしたりと、味や剤形を改良工夫されていたりするお薬も沢山ありますよ。お薬を飲む際は、なるべく少しでも負担が少ない方がありがたいですよね。
・ジェネリック医薬品はどうやってもらうの?
風邪などを引いて、病院へかかると処方箋をもらい、それを調剤薬局へ持ち込みお薬をもらうとします。その際に、「ジェネリック医薬品にしてほしい」
との旨を薬局受付の者又は薬剤師にお伝え下さい。
いつももらっているお薬や、臨時で病院へかかった時に処方されたお薬などを
ジェネリック医薬品へ変えてお出しすることも可能です。
(※注意※お薬によっては、新薬のため特許が切れておらずジェネリック医薬品が開発発売されてないものや、ドクターの判断により先発医薬品のまま出してほしい等と処方箋に指示がある場合はお薬を変更することが出来ませんので予めご了承ください。)
まとめ
ジェネリック医薬品について、ひたすらと記事をノンストップで書いてしまいましたがいかがでしたでしょうか?
今回の内容(メリットについて)をおさらいしましょう。
・患者さんのお薬代のお会計が安くなる
・ジェネリック医薬品に変えることは、国民医療費削減につながる
・お薬が飲みやすく改良工夫されているものもある
ジェネリック医薬品について少しでも理解を深めていただき、この記事が皆様の暮らしにお役に立てれば嬉しいです。
それではノシ